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アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』感想。マイナスからゼロへ、ゼロからプラスへ。

 

最近「感動」してねえな……と思っていたところに、友人からヴァイオレット・エヴァーガーデンをオススメされたので、早速観てきました。TVシリーズと劇場版を視聴して、OVAや外伝は未視聴。近いうちに履修するつもり。

結果として見事に感動を与えてくれた作品で、僕がハマってしまうまでに時間はかからなかった。気づいたら13話見終わっていて驚き。

久々に良いモンみせて貰ったので、下記より感想を書いこうかなと。乱文ですがどうぞよしなに。

 

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かんそう

TVシリーズは素直に面白かったです。というかめちゃめちゃ面白かった。自発的に観ようと思ったアニメじゃないので、正直ちょっと斜に構えながら視聴を始めた部分もあるのだが、いやもうホントにすみませんでしたって感じ。すんごい面白かったです。

ガワを挙げるだけでも、美麗な作画と雰囲気にベストマッチした劇伴、つよつよ声優さん達の細かい演技、分かりやすい且つ強く惹き付けられるシナリオ等々、褒めポイントは無限にある。とてもリッチなアニメなのはすぐに分かった。

流石の京アニ産アニメといったところで、これが2018年?!と関心しつつ、開幕1話目から僕はこのアニメを驚くほど気に入ってしまった。全13話とは思えないほど世界観に浸ることができたし、最終話を観終わった今では「もう終わり……?」と世界から抜け出せないままでいる。これがいわゆる「ロス」というヤツか……。

 

その中で、僕が1番好きな部分といえばやはりシナリオ関連かなと。

元来僕は「マイナスからゼロ(またはプラス)になる物語」が大好きで、足りないものばかりな主人公が如何にしてその空白を埋めるのか、結果はどうあれ、その過程の物語(つまりは成長物語)に物凄く惹かれる。仮面ライダー555ジョジョ7部みたいなお話といえば分かる人は分かるのだろうか。

本作はモロにそんなお話で、「兵器として育った少女が手紙を通じて「心」を識る」縦軸(話の本筋)はそんなシナリオだった。そこに横軸(本筋にあまり関係の無い話)のハイクオリティさが光る、という構成。

 

一見バラバラな横軸が「ヴァイオレットの成長」という一本串が通ることによって、9話の「君が自動手記人形としてやってきたことも"消えない"んだよ」というセリフに繋がってくる。

そして10話・11話の「(当人が亡くなって)そこに居なくなっても、手紙を通じてまた会える」というお話の後、最終話にて「少佐は心の中に居る」「"命令"はもう要らない」という答えに辿り着き、初めて自分の為に手紙を書くことで、ようやく「自分」を始めることが出来た、というエンド。

もうね、感無量ですよ、当たり前だけど。「完全に横軸だと思っていた話が、実は縦軸に直接作用している」構成は、まあ京アニの十八番といえばそうなんだけど、本作のソレはちょっと毛色が違うというか、目標→過程と過程→結果の違いというか、パズルと積み木の違いというか。

まあ、4話→5話で「ん?」となるくらいに急成長していたりだとか、構成が綺麗すぎて逆に先の展開が読めたりだとか、ヴァイオレット以外の存在感が薄かったりだとか、気になる部分がゼロではない。しかしそんな些細なことはどーでも良くなるくらいに感動・熱量を与えてもらった。その分「ロス」も物凄いワケですが……。

 

僕の好きなエピソードは、やはり上述した9話

これまで多くの命を奪ってきたヴァイオレットが、自分が「失う側」に立ったことで、その十字架を本当の意味で理解し、罪の意識に苛まれる。

ほぼ不可抗力だったとはいえ、おおよそ14歳の少女には重すぎる命題だが、これまで手紙を通して依頼主に紡いできたこと・やってきたことが己自身を支えてくれる。流石に自分だけで答えを出せるまでは行かなかったが、社長から貰った上述のセリフにて克己し、前を向けるようになるまでのストーリー。

「軍隊・戦争ってそういうものだし」「不可抗力だったし」等々、逃げ道はいくらでもあったハズ。それを敢えて正面から向き合わせ、立ち直るまでが真摯に描かれていたことに、僕はとても感動した。この作画、この演技あってこその感動であり、本作じゃないと生み出せなかったモノだと思う。ここまでの人気作になった所以が分かる。

 

続く10話も凄く良かったですね。話そのものはよく見かける話であるものの、こちらを泣かせにくる声優さん達の名演、そしてキャラクターの表情の微細な変化が光るお話でした。「間」の取り方も絶妙で、感情が十二分に伝わり、且つくどくなりすぎない魅せ方のバランス。

初めは、9話の後にこれやるの?!と若干驚いたが、気づいたら惹き込まれていて、終わる頃にはジーンとなった。まんまと策に嵌められたワケ。

 

総じて、TVシリーズは僕的に文句なしの面白さだった。勧めてくれた友人には感謝感激雨あられ。やはり持つべきものは友である。

 

 

 

 

しかし、劇場版はシンプルに「not for me」だった。色々言いたいことは山ほどあるが、主に少佐が生きていたことや、家族愛ではなく恋愛感情が絡んでいた辺りが僕的には合わなかった・困惑してしまったなと(面白くないと言っているワケではない)

原作の文庫は未読なので知ったようなことは言えないが、少なくとも僕は、TVシリーズの描き方だと「(少佐→ヴァイオレットへの)あいしてる」は親愛の意と捉えていた。あるいは旅立つ者への激励というか、『NARUTO』の某シーンのようなイメージで捉えていた。これは解釈違いでしたね。

 

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その逆(ヴァイオレット→少佐)は全然分かるんですけどね。この劇場版自体がやや群像劇寄りな構成だったのが僕にとって仇となったカタチか。

そもそもヴァイオレット的には、少佐の件をTVシリーズにて吹っ切ったんじゃないのか?!と思う部分もある。全体的に「5年後感」を僕がイマイチ感じられなかったのも原因なのかもしれない。

しばらく時間を置いてから再度視聴するとまた感想が変わるかもしれないので、その時を楽しみにしつつ、とりあえず今は寝かせておこうかなと。外伝はまだ観ていないので、まずはそっちを楽しむことから。

 

……と思っていたが、ネットで感想を調べてみたり、友人から感想を聞いたりして、一晩明けると案外気持ちが落ち着いたというか、これはこれで良かったという感想に着地した。『シンエヴァ』初見時に似た感覚である。

色々考えたが、恋愛を前提として観ると凄く良い作品なのだと思う。なにはともあれハッピーエンドなのでヨシ!

 

 

終わりに

いい作品でした。感動でボロ泣き!とまではいなかったですが、良いモンみせて貰ったな〜と心がほっこりしました。オススメされなかったら観ないままだったし、やっぱり持つべきものは友です、か。ありがてぇてぇ。

感動でボロ泣きしてえ!とはまだ思い続けているため、泣ける作品があれば何か観てみようかなと。一応の目星はついているし、観た中で気に入ったものがあればまた感想を書きます。

 

わーわー騒ぎましたが僕からは以上です。読んでいただきありがとうございました。

 

最後に一言

 

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この作品の次に『地面師たち』オススメしてくるの中々キマってるねNetflix