『CODE VEIN(コードヴェイン)』をクリアした感想としては、死にゲーとしてはかなりライトで粗も多いが、仲間との共闘感と終盤の王道展開で妙に満足感が残る作品でした。
難易度の高さや戦闘の気持ちよさを求めると少しズレますが、ストーリーを追いながらNPCと一緒に進む体験は独特で、そこが本作の強みだと思います。
この記事ではストーリー感想(ネタバレあり)を中心に、難易度、仲間との共闘感、アクション面の惜しさまで順番に書いていきます。
- 『CODE VEIN』クリア後の評価
- ストーリー感想|薄味だが終盤に向かって熱が上がる
- 難易度と共闘感|低難易度のおかげで没入感は切れにくかった
- アクション面|ジャンプなしが没入感を削ぐ
- 総括|死にゲーとしては弱いが、キャラゲーとしては妙に満足度が高い
『CODE VEIN』クリア後の評価
率直な感想として、粗は多いのになぜか妙な満足感が残るような、不思議なゲームだったなと。
「死にゲーは苦手…」という人でも、探索やキャラクターとの関わりで意外と楽しめる作りになっているのが新感覚。
独特の世界観やディストピア×王道ストーリーの化学反応は当時から魅力的で、今遊んでみても、ライトな死にゲーとして十分に楽しめました。
以下よりネタバレありで感想を語っていきます。どうぞ気軽にお付き合いください。
※本記事は過去記事(初稿:2022/10/20)に加筆・修正を加えたものです。

ストーリー感想|薄味だが終盤に向かって熱が上がる
このゲームは所謂”死にゲー”に分類される。
ただ、僕が本作で面白かったのは難しさそのものではなく、詰まりにくいぶんストーリーの流れが切れにくかったこと。
死にゲーは作品によってはストーリーの比重が軽めで、人によっては終盤までモチベ維持が難しいこともある。
一方で『CODE VEIN』は概ねストーリー主導で進むため、先が見たい気持ちがそのままプレイの推進力になりやすかった。
世界観は例によってディストピアで、その中で主人公達が色々抗っていくお話。要するに某神喰な感じである。なんなら、GEと世界観は繋がっているっぽい。
時系列や世界線はあえてぼかしてある。ぶっちゃけて言うと、急にディアウス・ピターが出てくる(ムービー中だけですが)。
この辺りの既視感もあって世界観には入りやすかった。
ただ、本作が印象に残った理由は、設定ネタそのものよりも、中盤以降で物語の熱がちゃんと立ち上がってくることの方が大きい。
中盤以降で尻上がりに面白くなるシナリオ
そんでもって本題のストーリー。前提として、かなり薄味だったことは明記しておく。
概要としては、序盤は完全に置いてけぼりにされるが、中盤あたりから急に話が動き始め、終盤でヒロインの秘密が明らかになり、最後はヒロインの自己犠牲によってなんやかんやで平和!最後は旅に出ます!なお話。
最序盤から「わかるよね?」と専門用語をバンバンお出ししてきて、当然「???」となるワケだが、それをプレイヤーが理解し始める中盤あたりからグッと面白くなる。
属性としては、ベタベタの王道ストーリー。
大冷笑時代におけるオアシスとして、粗は多いものの素直に面白かったと思う。やはりディストピア×王道の化学反応は強力。ゴリゴリのGE世代なので"あの頃"を思い出して胸熱でした。

ただ、基本的に主人公ageの展開一辺倒なのは少し寂しかったポイント。
キャラエピにて、ヒロイン以外のキャラも一応過去を掘り下げられてはいたが、どうにも薄い印象しかなく、"仲間感"がもう少し欲しかった。
どうにも主人公の特殊能力のせいで、他キャラはストーリー的にほぼ役に立っておらず、せっかく良いキャラがたくさん居るのにうまく活かせていない印象。残念!
この辺りは普通に物足りなかったが、終盤に向かうにつれて物語の温度がちゃんと上がっていってくれたので、粗さ込みでも印象は思ったより悪くならなかった。
総じて、シナリオ全体の完成度でいえばそこそこ~普通どまりかなと。ただ終盤の尻上がりに熱くなってく展開は素直に良い。
この「尻上がりの熱」が、評価以上の満足感を生んでいるのかなと。
難易度と共闘感|低難易度のおかげで没入感は切れにくかった
難易度はかなりライト。というか本当に死にゲーなのか!?
参考として、僕は『エルデンリング』を遺灰+グレソころりんスタイルでなんとか初見1周クリアできるくらい。
対して本作ではクリアまでほぼ止まること無く走り抜けられた。エルデンもかなり初心者向けと聞いたが、恐らくそれ以上だと思う。

これは、やはりNPCを1人同行者としてお供に連れて行けるからかなと。
しかも結構ガッツリ攻撃してくれるので、最悪逃げ回っていればクリアできそうだと感じるレベル。修正前写し身のような感じ。
なおソロでも正直そこまでの難易度は感じなかったし、なによりこのゲームの良さが失われてしまうので僕的には非推奨。
その"良さ"ってのが、探索中はほぼ5秒に1回はNPCが話しかけてくれること。死にゲー特有の孤独感が薄れ、探索がストレスになりにくい。
どこに敵がいるか分からない不安な探索において、これが意外とオアシスになってくれる。仲間って素晴らしい。
マップが暗い+敵がキモいってので心折れそうになったエルデンリングですが、仲間がいれば純粋にもっと楽しめたかもしれない。実際マルチだとクソ楽しかったし。
初プレイ時はこの低難易度を普通に物足りなく感じた。
ただ、今振り返ると、詰まりにくかったぶんストーリーや仲間とのやり取りに意識が切れなかったのは、僕にとっては明確にプラスだったかなと。
完成度の高い調整だと言いたいわけではないが、少なくとも個人的には、この軽さのおかげで本作の見方が少し変わった。
ソウルライクとして構えるより、キャラや旅路を味わうゲームとして触れた方がしっくりくる感じ。
粗や物足りなさは確かにあるのに、それでも妙な満足感が残るのは、詰まらずにゲームを遊び続けられた故の没入感が大きかったのだと思う。
アクション面|ジャンプなしが没入感を削ぐ
なによりも、ジャンプが欲しい。
まあ、ダークソウル3がそうだから本作もそうなのだと思う。
しかしそれ以上の理由が感じられないのは残念。あちらは硬派な戦闘ありきなので、そもそもの土台が違う。
究極的に言うと、本作は高難度アクションというより、キャラクリや雰囲気を楽しむキャラゲーである。
こういった没入感を阻害する要素は、思った以上にノイズとしてモヤモヤが残る。
そもそも設定として、主人公たちは不死身の吸血鬼というのがあって、そんな連中がジャンプすらできないのはどうなんだ。
ここはもう少し視覚的な工夫や、納得感のある説明が欲しかった。完成度の低さとして普通に気になる部分。
ただまあ、気になる粗ではあるが、僕としてはシナリオやNPCとの探索の熱の方が上回った。本作はそこに着目すべき作品ではない、って感じ。

総括|死にゲーとしては弱いが、キャラゲーとしては妙に満足度が高い
『CODE VEIN』は、死にゲーとして見ると難易度もアクションもかなり軽めで、完成度だけなら突出して高いとは言いにくいです。
それでも、NPCとの共闘感、ディストピア×王道のストーリー、終盤に向かって熱が上がる流れが噛み合っていて、評価以上の満足感が残りました。
僕としては、ゲームとしての出来の良さよりも、途中で気持ちが切れずに最後まで旅路を追えたことの方が印象に残った。
高難度アクションを期待して買うより、アニメ調の世界観やキャラとの旅を楽しむつもりで触る方が満足しやすい作品なのかなと。
わーわー騒ぎましたが僕からは以上です。読んでいただきありがとうございました。
なお、続編『CODE VEIN2』ではこのあたりの感情面がさらに強く刺さりました。こちらもあわせてどうぞ。