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映画『閃光のハサウェイ』1章感想|2周目だからこそ分かる納得感と高クオリティ

 

改めて機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ1章を観返してきました。  
2周目の率直な感想として、映画全体の納得感は想像以上で、細部まで作り込まれた高クオリティ作品だと改めて感じました。

 

26/1/30から公開予定の『キルケーの魔女』に向けて軽く観るつもりが、気づけばドハマり。2章の公開が待ち遠しいです。

 

以下より、2周目で分かる細かな魅力や感想をネタバレありで書いていきます。どうぞ気軽にお付き合いください。

 

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ

 

かんそう

以前は「映像すげー」「新クスィーかっけえなー」くらいの感想しかなかったが、今回じっくり鑑賞してみて、とにかく納得感がダンチな作品だと思い直した。


原作を読んだのは遥か昔のことだけど、面白かったかどうかはさておき、全体的に分かりにくい文章で、ぶっちゃけかなり読みづらく感じていた覚えがある。
なので、「『閃光のハサウェイ』とは難しい話なのだろう」となんとなく思っていた。


しかし、映画は分かりにくいどころか、むしろ分かりやすい。


ハサウェイ・ギギ・ケネスの3人の関係性の変化を軸に、連邦とマフティーの対立を大きく描いていく構成。全体的に"人間"が多く描かれていて、戦闘においてもMSより民間人描写の方が印象に残る。

これでもかと言うほど結末から逆算した描き方で、とにかく"マフティー=テロリスト"を強調したようなシーンが多かったように思う。だから主要キャラには微妙に感情移入しづらく、なんならタクシーのおっちゃんに感情移入してたまである。

戦闘時も、前述の通り民間人描写が印象的で、MS戦に巻き込まれる市井の人々の動きや、その悲鳴をしっかり描写することで、「マフティーは所詮テロリスト」であることが一目でわかる。


こういった細かい部分で「マフティーは望まれていない組織」「でも連邦もオワってるからやるしかない」という複雑な感情を蓄積させ、徐々に結末への納得感を高めていく作りなのだと思う。まさに解釈一致である。

 

そう考えるとクスィーのデザイン変更にも納得できる。初見時はテロリスト機体だしな~くらいだったが、そういう蓄積のうちの一つとも考えられなくもない。まあ、コレに関しては金儲けの側面が強いんでしょうが。

 


またメインの3人の描写について、人物像やセリフに関しては1回目と感想は変わらず。


だが画づくりに関しては、影に立つハサウェイ・光の当たる場所に立つケネス・影から光に向かうギギの暗示を代表に、細かな仕草や目線の動き等、改めて観ると見どころが多い。

 

個人的に、そういった箇所でも納得感があるのは嬉しい。「長尺のセリフを喋り終えるまで微動だにしないキャラクター」や「何秒も同じ絵が続く」といった低クオリティな部分が全く無く、良い意味であまりアニメらしくない印象を受けた。

場面の連続性もかなりキッチリしていて、リアルタイムで動く時間が他作品と比べても多かったと思う。端折ってあるシーンは"移動だけ"だったり"寝るだけ"だったり、本当に描写する意味のない時間だけのような。

 


特に中盤の市街地戦では、ビームが弾けて飛散し、建造物が溶け、余波で隠れ場が崩壊する。パニックに陥る人々の描写も含め、さながら怪獣映画のようなカオスが広がっていた。このリアル感がたまらんのよ。

ここまで「被害そのもの」を綿密に描いたガンダムは今まで触れてこなかった。だから2周目でも新鮮だったし、この容赦のなさこそが“ハサウェイならでは”だと思う。モブに感情移入させられるMS戦というのは、かなりレアな体験である。

 


終盤におけるクスィーvsペーネロペードッグファイトでも、最近よくあるオカルトな戦闘描写は一切なく、カメラの寄せ・引きで"速さ"が演出されていた。あくまで地上戦ベースな感じ。

他にも、「ペーネロペーとクスィーのミノフスキークラフトは別物」という設定がSE等でちゃんと踏襲されていたり、ファンネルミサイルと通常ミサイルが微妙に違う挙動をしていたりと、リアル感が細部まで徹底されているのが印象的。

 

派手さで誤魔化さず、能力バトルにも逃げず、あくまで「兵器同士が殺し合えばこうなる」というラインを最後まで崩さない。その姿勢があるからこそ、このドッグファイトだけでなく、作品全体の納得感に一本筋が通る。


総じて、本作の良さは派手さや新しさではなく、結末に向けての感情と理屈の積み重ねを、一切ごまかさず描いている点にあると思う。

一方で、やはり本作単体だと観終えてスッキリする作品ではないのも確か。まだ"溜め"の段階であり、ハサウェイ自身の積み重ねもまだまだ足りていない。もっと成長できるキャラクターだし、もっと愛着を湧かせてくれる余地はあるはず。

 

そして、この積み重ねの果てに彼がどんな形で命を燃やすのかを、僕は心待ちにしている。

 


ということを頭の片隅で考えながら、ギギえっちだな~~と90分間考えてました。

 

 

終わりに

「やっちゃいなよ!そんな偽物なんか!」「ここからが地獄だぞ」「やってみせろよマフティー!」「なんとでもなるはずだッ!」「ガンダムだと!?」「鳴らない言葉を~♪」から既に数年。いまだにカボチャの被り物を見ると脳内に『閃光』が流れ出します。

 

復習として軽く観るつもりでしたが、ただただ面白すぎてハサウェイ熱がすっかり再燃してきました。『キルケーの魔女』に向けての慣らしは上々、といったところ。

 

有志曰く2章は戦闘が多くなるかも、ということなので今から楽しみです。新デザインのクスィーは性癖にバチ刺さりですし、やはり動いてるところを沢山観たい。原作の内容は全く覚えておらず、完全に初見の状態なのも最高。


ちなみに例の偽マフティーのセリフ、ネトフリではちゃんと「神経が苛立つ」の字幕でした。

 


わーわー騒ぎましたが僕からは以上です。読んでいただきありがとうございました。